菅田将暉さん主演で話題のドラマ「ミステリと言う勿(なか)れ」。
こちらの原作の漫画家さんはご存じですか?
そう、数々の名作漫画を生み出した、天才漫画家田村由美先生です。
今回は田村由美先生のプロフィールや生い立ち、そして絶対に読むべきオススメ漫画をランキングにしてご紹介します。
漫画家 田村由美
プロフィール

引用:https://wbs.co.jp/news/
- 生年月日:1962年9月5日 女性
- 出身:和歌山県
- 最終学歴:金城大学短期大学部
デビューまでの生い立ち
詳しい幼少期の生い立ちは明らかになっていません。
高校卒業後に東京に出てきて、他の漫画家さんの助手をしながら専門学校を目指し、その後金城大学短期大学部を卒業。
1983年、『別冊少女コミック』9月号増刊に掲載の「オレたちの絶対時間」でデビューされました。
受賞歴
田村由美先生がかかれた漫画はこちらの漫画賞を受賞しています。
- 第38回小学館漫画賞「BASARA」
- 第52回小学館漫画賞少女向け部門「7SEEDS」
- 第67回小学館漫画賞一般向け部門「ミステリと言う勿れ」
すごい漫画家さんということがわかりますね!
ご家族は?結婚している?
田村由美先生の家族構成や、結婚されているかという情報は、現在明らかになっていません。
芸能人ではなくメディアに露出もあまりされていないので、詳しい情報はどこにもないようですね。
田村由美先生のインタビュー動画
大分昔の映像のようですが、田村由美先生がうつっている映像を発見しました。
こちらです。
「BASARA」を描いていたころの映像のようですね♪
田村由美作品の魅力

わたしの考える田村由美先生の漫画の魅力はこちらの3つです。
- 壮大な世界観
- ワードセンス、名言
- 画力
他の漫画家さんとくらべて、ピカイチだとおもっています!
壮大な世界観
ファンタジーからミステリーまで幅広いジャンルで、すべてにおいて壮大な世界観をつくりあげる田村由美先生の作品。
災害や事故、天変地異で荒れ果てた世界で、たくましく生きる若者たちを描かせたら、他に出るものはいない…なんていわれています。
おって作品別にストーリーをご紹介しますね。
ワードセンス、名言
田村由美先生の作品の中で、登場人物が発する言葉はとっても奥深い。
漫画を久々に読んだ1週間だった。
ミステリと言う勿れ全巻、7SEEDS10巻まで
田村先生の漫画は突き刺さる名言が多くて、読み進めるのが怖い!けど気になる— つむぎ (@kirakira_usg) January 16, 2022
たとえば、「7 seeds」で、病気になってしまったペットの虎を、いたしかたなく殺すしかなかった登場人物にかけられた言葉。
どれだけ本気で考えたか、どれだけ目をそらさずにいたか、どれだけ本気で向き合ったか。それが人のエゴだとしても、僕らはそれでしか、自分の気持ちでしか結果を判断できないんだ。虎はあなたを恨んでもいないし、あなたに感謝してもいない。これは僕の考えだけどそう思う。虎は犬とは違うだろうけど。死んでゆく時にたった独りで、弱さを見せない動物だろうけど。でも、その虎は最後にあなたを見た時に、ほんの一瞬でもきっとうれしかったよ。きっと。そう思う
引用:「7 seeds」田村由美
動物は本能で生きているから、死んだあとにどれだけ幸せだったかは、自分がどれだけ愛していたかで判断するしかない…。
ペットを亡くしたときに、この言葉を思い出しました。
他にもこんな名言がありました。
いじめる原因は全部いじめる側の心の中にあるのよ。問題はすべて自分の心にあるのに、気がつかないの。馬鹿だから。【あゆ】 【7巻 穀雨の章3 ユーモレスク】
— 7SEEDSの言葉 (@7seedsnokotoba) June 2, 2010
生きてる…。お腹がすいて、白いごはんをかみしめて、あたしは生きてる。【花】 【4巻 東風の章4 その意味】
— 7SEEDSの言葉 (@7seedsnokotoba) June 2, 2010
自分のために生きられないなら、他人のために生きるって手もあるから。【嵐】 【5巻 芒種の章3 煙草と月】
— 7SEEDSの言葉 (@7seedsnokotoba) June 1, 2010
画力
もしかしたら、最初は田村由美先生の画風に苦手意識をおぼえる人もいるかもしれません。
わたしもその1人でした。
かなり昔の少女漫画風のタッチに最初はおもえてしまうんですよね。
しかしながら、作品を読み進めると、もうこの画風でないとこの作品はなりたたない!なんてふうにおもえてきます。
それほど、壮大なストーリーと画風がマッチしているのです。
田村由美の絶対に読むべきオススメ漫画ランキング
5位 猫mix幻奇譚とらじ

- 小学館『flowers増刊凛花』
- 既刊13巻
猫好きには絶対読んでほしいモフモフ漫画。
オススメ度
ねずみと戦うとある王国で、戦が一区切りついたときに休暇で故郷にかえった勇者パイ・ヤン。しかしながら、故郷はねずみに襲われていて妻は行方不明、息子はねずみにさらわれていた。残っていたのは、子猫トラジ1匹。魔法のねずみに「猫mix」(半獣半人)にされていたトラジと一緒に、パイ・ヤンは息子探しの旅に出た!
二足歩行でしゃべることもできるトラジですが、性格はとても猫!気まぐれでこどもっぽいトラジと、パイ・ヤンが旅の中で絆を深めていく様子がなんともほほえましい。
何よりトラジの毛並みや肉球がとてもかわいいです♪
4位 巴がゆく!

- 雑誌 小学館『別冊少女コミック』
- 完結(全5巻)
主人公の巴がなによりかっこいい!
オススメ度
ローラースケートでスピードバトルを繰り広げる族の頭の巴。通り名は、「シュトコーの巴御前」。巴が、仲間の死がトラウマで気力を失ったままの生活を送っていたところ、教官上総がスタントマン養成所にスカウト。身を寄せた巴だったが、スタントマンの養成所の実態は、東条財閥の設立したスパイ養成所だった!。必死に脱走した巴を待ち受ける運命とは!
サスペンスアクションものの漫画で主人公の女性がかっこいいです♪
跡取り問題などのサスペンスや、三角関係の恋愛要素、そして登場人物たちのかっこいいアクションが必見です。
連載当時の時代を感じさせる漫画でもあります。
3位 BASARA

- 雑誌 小学館『別冊少女コミック』
- 完結(全27巻 外伝を含む)
オススメ度
大いなる災いによって世界の文明や科学はいったん滅び、国は王制が敷かれ暴君が支配し人々は苦しんでいた。300年後。白虎の村に双子の兄妹、タタラと更紗が誕生。兄のタタラは「運命の子供」として村に期待され妹の更紗は寂しさを感じていたが、家族とともに元気に暮らしていた。
2人の兄弟が15歳になった日、国王の末子の「赤の王」の軍勢が、村を急襲。タタラと父が殺され、母は連れ去られてしまう。絶望の中、更紗は髪を切ってタタラとなった。正体を隠しタタラとなった更紗は、赤の王を倒すべく旅に出る。
道中、温泉で一人の青年・朱里と出会う。2人はお互いの正体を知らずに絆を深め合ってゆくが、実はその青年こそが、村を滅ぼした元凶である赤の王だった…。
27巻で完結したとても壮大なファンタジーアクションストーリー!そして愛の物語です。
登場人物がすべて魅力的で、仲間になる人たちも1人1人丁寧に描かれています。
はたして、愛した男が兄と父を殺したと知ったとき、その愛は不変なのか?
2人は一体どうなるのか?
第38回小学館漫画賞を受賞した名作です。
そしてこの作品も名言ばかり。
己を信じ、己を頼め、己で荷を背負い、己で責めを負い、己で守れ!己の意志で、判断で、誇りを持って、己のために生きよ!それが、それこそが、それこそが、新しい国ぞ!!【朱理】
— BASARA名言bot (@basarameigenbot) January 22, 2022
ただ産んだということは、すごいことなんだよ。3日や10日で生まれるんじゃないんだもん。1年近くもお腹の中にいて、その間お母さんは、気をつけて気をつけて、大切にして守って、苦しんで苦しんで苦しんで、産むんだもん。【更紗】
— BASARA名言bot (@basarameigenbot) January 20, 2022
あたしだったら、悩みも苦しみもしないような天才に、救われたいとは思わないから【菊音】
— BASARA名言bot (@basarameigenbot) January 20, 2022
なんとあの安室奈美恵さんもBASARAの大ファンだとか!
田村由美さんのBASARA好きな人はぜひ安室奈美恵さんのShould I Love Him? を聴いて!!
BASARAの大ファンの安室ちゃんがBASARAを読んでもらって作詞作曲してもらった曲なの!!
めちゃくちゃ朱里と更紗だから!!!#BASARA #安室奈美恵 pic.twitter.com/30iVnjvB11— 秋月むつき (@mutsuki_aki1991) June 3, 2021
そして、この作品は舞台化もされました。
https://twitter.com/uno_yuya/status/1467262022236913664
田村由美先生の作品にはまったキッカケとなった名作中の名作です♪
→まんが王国 試し読み(「BASARA」で検索!)
2位 ミステリと言う勿れ

- 雑誌 小学館『月刊フラワーズ』
- 既刊10巻
オススメ度
最近、菅田将暉さん主演でドラマ化されたことがキッカケで、田村由美先生の漫画を読み始めた方も多いのではないでしょうか。
主人公の久能 整(くのう ととのう)が、日常の中で様々な事件に巻き込まれる。持ち前の洞察力や豊富な知識で、謎を解決へと導いていく。

第67回小学館漫画賞一般向け部門受賞。「ダ・ヴィンチ」2018年8月号で「今月のプラチナ賞」を受賞、2019年には「マンガ大賞2019」と「このマンガがすごい!2019オンナ編」で第2位を獲得。
田村由美先生は、1巻の巻末にあるあとがき漫画で本作のことを、閉鎖空間で主人公がしゃべりまくる話だと語っていました。
そのとおり、主人公がしゃべりまくります!しかしその言葉1つ1つがとても深い!
そして主人公の久能 整が、ぼーっとしているようで確信をつく、とっても魅力的なキャラクターです。
「ミステリと言う勿れ」の名言②
どうしていじめられている方が逃げなきゃならないんでしょう?
欧米の一部ではいじめている方を病んでると判断するそうです。
いじめなきゃいられないほど病んでる
だから隔離してカウンセリングを受けさせて癒すべきと考える本当だね…
いじめ加害者は病んでるよ— 赤りんご (@aoringo262626) January 15, 2022
「ミステリと言う勿れ」の名言③
苦しい事を薄めるために
より悪い事を望むのはまずいです— 赤りんご (@aoringo262626) January 19, 2022
ドラマにはまった人はぜひ、原作の漫画も読んでみてください!
→まんが王国 試し読み(「ミステリと言う勿れ」で検索!)
1位 7 Seeds

- 雑誌 小学館『 別冊少女コミック→月刊フラワーズ』
- 完結(全36巻 外伝を含む)
オススメ度
田村由美先生の作品の中で、もっともわたしが好きな作品がこの「7 seeds」。
近い将来、地球に巨大天体が降り人間は滅んでしまう」と学者たちが予測し、政府は「7SEED’」というプロジェクトを発足。それは、若く健康な人間を冷凍保存し眠らせ、地球が人が住める状態になった時に解凍して放出するというもの。
そのプロジェクトは国ごとに行われ、日本では7人ずつ5チーム「春・夏A・夏B・秋・冬」に分けられる。選ばれる基準は様々で、容姿も麗しい者や、何かに秀でている者が選ばれた。
やがて目覚めの時がきた…。
壮大すぎるストーリーのサバイバル漫画。
異常な生態系、不安定な天候、そんな環境に適応するためにさまざまな独自の進化を遂げた動植物達のなか、現実をうけとめて、たくましく生きていかなければいけない登場人物たち。
各チーム内の人間関係、登場人物それぞれの生い立ちや人物像が、わかりやすく描かれていて、1人1人魅力的。悪役でさえ魅力的です。
別のチームに入れられていた恋人、現世では引きこもりだった女の子、甲子園をわかせた高校生、このプロジェクトのために小さい頃から英才教育をうけてきたチームなどなど。
背景の様々な登場人物たちがおりなすストーリー。言葉では言い尽くせないほどの魅力があります。
https://twitter.com/osyouyuman/status/1225358893049495553
でもやっぱりテンパってたんだね… 7SEEDSの中での花の名言、「人は、生きるためだけには生きられない」ってほんと嚙み締めて生きているので、それをお伝えしたかったのに、手紙でも、先生ご本人にもお伝えできなかったー! ほんと、震えるくらい緊張した…!!
— \✊ビール党⚡/ (@96matica) January 20, 2018
ぜひ読んでみてください!
ちなみに、こちらの作品はNetflixでアニメ化もされています♪
Netflixオリジナルアニメシリーズ
『7SEEDS』
本日より全世界独占配信開始❗️配信記念特別企画🎉
当アカをフォロー&「 #ネトフリで7SEEDS観た 」で感想を投稿しよう!岩清水ナツ役 #東山奈央 さん&麻井蝉丸役 #小西克幸 さんサイン入り✨第1話台本を5名様に🎁
⚠️7/12〆切!#ネトフリアニメ pic.twitter.com/plDBtThKzx— Netflix Japan Anime (@NetflixJP_Anime) June 28, 2019
→まんが王国 試し読み(「7 seeds」で検索!)
まとめ

一作一作が傑作で、まるで一本のハリウッド映画をみたかのような気持ちになる
いわゆる恋愛のよくある少女漫画ではない田村由美先生の作品たち。
ジャンルという枠にとらわれない壮大な漫画なので、少女漫画に抵抗がある人もぜひ読んでほしいです!
